我々は、「昨今の異常気象に左右される収穫」と「食の安全に対する信頼」を食に関する社会課題の一つとして捉えております。
市場における野菜価格の変動、特に高値を嘆く家計を預かる主婦からの愚痴を生活の中で耳にし、それは、「長雨や少雨など、天候の影響による供給不足によるものだから仕方ない」そう答えるだけしかなかった。今後は気候変動により更なる水害や干ばつの被害により、野菜の安定供給はより難しくなることが予想されているのでこのままでは嘆く機会が益々多くなるであろう。
最近では、何らかのアレルギーなどを抱えていて、化学物質の含まれない食事がしたいなど食に対する不安を持っている方々の話をよく聞く。自分だけではなく、せめて子供にだけでも安心安全な食事をさせたいなど。
農薬、化学肥料の健康に及ぼす影響を考慮し、消費者の加工食品における国産食材志向やこだわり栽培野菜を求める傾向がみられる。しかし、我が国の食料自給率は低く、国産においても生産性を求めるあまり必ずしも安心安全に栽培されているのか疑問に思うこともある。
そこで我々は、約4年にわたる屋内における有機水耕栽培の実証実験の実績を基に
「安心安全な作物の安定供給」をミッションとしております。